エスプレッソとコーヒーの違い

エスプレッソとは

エスプレッソはイタリアやスペインでよく飲まれているコーヒーです。コーヒーとエスプレッソの違いは抽出方法で、味や濃さなどが違います。

エスプレッソの抽出方法は1901年にルイジ・ベゼラが開発し、急速に抽出する「エクスプレス」から「エスプレッソ」と呼ばれるようになりました。後にイタリアやスペインで広まり現在は世界中で飲まれています。

エスプレッソの抽出方法

エスプレッソは専用のエスプレッソマシンを使って高温のお湯に一気に圧力をかけて抽出します。「9気圧、90度、30秒」を基準にたった30秒でエスプレッソコーヒーができあがります。

この「抽出の速さ」には理由があって、高圧をかけて長時間抽出をするとえぐみが強くなり美味しくなくなってしまうことから、高圧をかけつつ短時間で抽出する方法が確立されたのです。

エスプレッソマシンから抽出される液体は最初は濃厚で徐々に薄くなるため、ずっと出し続けるのではなく30ccで止めて濃厚な部分だけを飲みます。

コーヒーとエスプレッソの違い

コーヒーとエスプレッソは味の濃さが違うのは飲めば誰もがわかりますよね。この味の濃さの違いは「抽出方法」が違うからなんです。通常のドリップコーヒーとエスプレッソの抽出方法の違いを見てみましょう。

ドリップコーヒーの抽出方法

普通のコーヒーはコーヒーを挽いた粉の上からお湯を注いでドリップする方法が一般的です。圧力などもかからずゆっくりと濾過していきます。

エスプレッソの抽出方法

一方でエスプレッソは圧力をかけて30秒で抽出します。高圧をかけることでコーヒーの成分が濃縮されドリップコーヒーよりも濃厚なコーヒーが出来上がります。エスプレッソは苦いと感じるのもこのためです。

ドリップコーヒーもエスプレッソもそれぞれ専用のマシンが必要

このように抽出方法がそれぞれ違うため、普通のコーヒーメーカーでエスプレッソを作ることはできません。

同様にエスプレッソマシンで普通のコーヒーを作ることもできません。

同じコーヒー豆を使用しているのに抽出方法が「ドリップ」と「高圧」という違いによってひとつのコーヒーメーカーでどちらも楽しむことはできないのです。

カフェイン量の違い

エスプレッソは濃縮されていて苦味も強いため、一般的なドリップコーヒーよりもカフェインが多く含まれている印象がありますが、実際には使用されるコーヒー豆の量はドリップコーヒーよりも少ないためカフェイン量はドリップコーヒーのほうが多くなります。

エスプレッソはコーヒー豆7gから作られ、一般的なコーヒーは10gから作られます。

エスプレッソ用のコーヒー豆ってあるの？

エスプレッソ専用のコーヒー豆は特にありません。エスプレッソで使用されるコーヒー豆はドリップコーヒーでも使用されているため、エスプレッソとコーヒーの違いは単純に抽出方法が違うだけなんです。

ただしエスプレッソは一気に高圧をかけるため、コーヒー豆を挽くときはパウダー状になるまで細かく挽く「極細挽き」にします。ちなみにドリップコーヒーは一般的に「中細挽き」が適しています。詳しくはコーヒーの挽き方レベルのページをご覧ください。

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